株式市場では、株価が上昇する際に「壁」と呼ばれる価格帯に直面することがあります。
この壁を突破するかどうかによって、株価の上がり方が大きく変わることがあります。
この記事では、具体的な例を挙げながら、この現象について解説します。
キリの良い価格帯
株価がキリの良い価格帯に達すると、それが心理的な壁となることがよくあります。
例えば100円など、区切りの良い価格を超えると、多くの投資家が新たな買い注文を入れるため、株価がドーンと急上昇することがあります。
これは、キリの良い価格が心理的な節目となり、多くの投資家がその突破を買いシグナルとみなすためです。
始値を超える時
株価がその日の始値を超えると、特に日中取引において重要なサインとなります。
始値を超えた場合、投資家はその日の相場が強気であると判断し、買い注文が増えることがあります。
始値突破は、強気のトレンドが続く可能性を示唆するため、株価がさらに上昇することが多いです。
寄り付きの高値を超える時
寄り付きの高値(市場が開いた直後の最高値)を超えると、これもまた重要な壁を突破したことになります。
寄り付きの高値を突破すると、これも強気のサインと見なされるため、投資家が積極的に買いを入れる傾向があります。
この結果、株価が急騰することがあります。
「VWAP」を超える時
「VWAP」とは、その日、成立した1株あたりの平均売買価格になります。
「VWAP」の価格より、現在の株価が上回っていれば、今日買った人で得した人が多い。
逆に、現在の株価が下回っていれば、今日買った人で損した人が多いということがわかります。
「VWAP」の壁を超えると、得した人が多くなるため、株価が上がりやすくなります。
まとめ
株価が上昇する際に直面する「壁」は、投資家の心理や市場の状況によって異なります。
キリの良い価格帯や始値、寄り付きの高値など、これらの壁を突破することで株価が大きく上昇することがあります。
このような動きを理解し、適切なタイミングで投資判断を行うことが、株式投資の成功につながります。