信用取引とは、証券会社から資金や株を借りて行う取引で、手持ち資金以上の取引が可能です。
これにより、少ない資金で大きな取引ができるため、利益を増やせる反面、損失も大きくなります。
また、空売り(売りから入る取引)ができることも特徴で、相場の下落時にも利益を狙えます。
しかし信用取引は、追加の保証金(追証)などのリスクも伴うため、慎重なリスク管理が必要です。
信用取引の主な特徴5選
- 手持ち資金の約3.3倍の取引ができる
信用取引では、手持ちの資金を委託保証金として証券会社に預け、その約3.3倍の金額まで取引が可能です。例えば、手持ち資金が30万円であれば、約99万円分の株式を取引できます。ただし、レバレッジをかけるため、損失も同様に3.3倍になるリスクがあります。 - 1日に同じ銘柄を何度も売買できる
信用取引では、同じ銘柄を1日に何度も売買することが可能です。これは「デイトレード」と呼ばれ、短期的な価格変動を狙った取引が行えます。ただし、売買ごとに手数料が発生するため、コストも考慮する必要があります。 - 売りから入ることができる
信用取引では、株式を借りて売却する「空売り」を行うことができます。これにより、株価が下がると予想される局面でも利益を狙うことが可能です。しかし、株価が上昇した場合には損失が無限に膨らむリスクがあるため、慎重なリスク管理が求められます。 - 最低30万円の担保が必要
信用取引を始めるには、証券会社に最低30万円の委託保証金を預ける必要があります。委託保証金は、保有している株式や投資信託を担保にすることも可能です。また、委託保証金率が30%を下回った場合には、追加の保証金(追証)が必要になります。追証が支払えない場合、保有している株(ポジション)が強制的に決済されるリスクもあります。 - 株主優待をリスク軽減しつつ受け取れる(つなぎ売り)
信用取引では、現物株を保有しながら同時にその銘柄を空売りする「つなぎ売り」を行うことで、株価変動リスクを軽減しながら株主優待を受け取ることが可能です。ただし、つなぎ売りには手数料や金利のコストが発生するため、「リスクなし」という表現は適切ではありません。さらに、制度信用取引を利用した場合、一部の株主優待が受け取れない可能性もあります。
参考サイト
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/domestic/pdf/margin_guidebook.pdf
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