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【株・NISA】「PER」「PBR」「ROE」の関係性と見方。「賃借対照表(BS)」「損益計算書(PL)」「BPS」「EPS」も解説

専門用語説明

上の図は企業の評価指標である「PER」「PBR」「ROE」の関係性を示しています。
このページでは、この図がどのような意味なのか?
私の考えも交えながら、丁寧に解説していきます。
その前にまず、「賃借対照表(BS)」「損益計算書(PL)」について解説させて下さい。

「賃借対照表(BS)」とは? 会社の防御力

「賃借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)」または「バランスシート」では、企業の財政状況(貯金額)が分かります。
会社の防御力です。
投資家からすると、純資産が多い会社は、リスクが少ない会社です。

左側の「資産」と右側の「負債+純資産」は、同じ額になります。
「資産」から「負債」を引くと、会社の純粋な資産「純資産」が出ます。
ちなみに1株あたりの純資産を「BPS」と言います。

「損益計算書(PL)」とは? 会社の攻撃力

「損益計算書(そんえきけいさんしょ)」とは、会社の今年の成績表です。
いくら儲かったかが分かります。
会社の攻撃力です。
投資家からすると、純利益が多い会社は、成長性のある会社です。

右側の「収益」と左側の「費用+利益」は同じ額になります。
「収益」から「費用」を引くと、会社の純粋な利益「純利益」が出ます。
ちなみに1株あたりの純利益を「EPS」と言います。

「PBR」「PER」「ROE」の関係性

「賃借対照表(BS)」と「損益計算書(PL)」について分かりました。
ここからは「PER」「PBR」「ROE」の関係性について解説します。
「PER」「PBR」「ROE」の3つの関係性は、「純資産」「純利益」「時価総額」の3つによって分かります。

◆「時価総額」とは?
現在発行されている株の総額のことです。
会社の今の価値を表します。
また、1株あたりの時価総額を「株価」と言います。

「PER(株価収益率)」はお得度

「PER」とは「株価収益率」のことです。
計算式:「PER」=「株価」÷「1株あたりの純利益(EPS)」

「PER」は、例えば「リンゴ100円」と「牛肉100円」という風に、値段(PER)が一緒でも価値が全然違います。
そのため、業界の基準と照らし合わせて「PER」を比較する必要があります。
同業界と比較して「PER」が低い場合は、実力があるのに気づかれていないということです。
その株は、お得な株になります。

「PBR(株価純資産倍率)」は人気度

「PBR」とは「株価純資産倍率」のことです。
計算式:「PBR」=「株価」÷「1株あたりの純資産(BPS)」

「PBR 0.5倍」は、例えば5千円の財布を買ったら1万円のお金が入っていたのと同じ意味になります。
「PBR」が1倍より高い場合は、純資産に対して、株価が高いという意味です。
そのため「PBR」は人気度を示します。
自分の価値以上に評価されている状態なので、人気が落ちると一気に株価が落ちるリスクがあります。

「ROE(自己資本利益率)」は優秀度

「ROE」とは「自己資本利益率」のことです。
「ROE」が高いと、少ない「資産」で、多くの「利益」を生み出している。
ということになります。
そのため「ROE」は会社の優秀度を示します。

ただ「ROE」は「PER」と同じように、業界によって基準値が違います。
ですので業界の平均と比べて、「ROE」が高いのかを確認する必要があります。

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