「時価総額加重型」と「株価平均型」は、株価指数を算出する際の異なる方法です。
以下にそれぞれの特徴をわかりやすく説明します。
◆時価総額加重型
- 計算方法: 各企業の時価総額(株価 × 発行済株式数)を基に指数を算出します。
時価総額が大きい企業の株価が指数に与える影響が大きくなります。 - 東証株価指数(TOPIX)、米国株式ではS&P500種株価指数やNASDAQ総合指数、世界株式ではMSCI ACWI(MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス)など、多くの株価指数が採用している算出方法です。
- 特徴: 時価総額が大きい企業が上昇すれば、指数も大きく上昇します。
これは大企業の影響力を反映しているため、全体の経済状況をより正確に反映することができます。
◆株価平均型
- 計算方法: 株価の単純平均を用いて指数を算出します。
すべての企業の株価を合計し、企業数で割ります。 - 日本株式では日経平均株価(日経225)、米国株式ではダウ・ジョーンズ工業株価平均(NYダウ)などで使用されている算出方法です。
- 特徴: 各企業の株価が同じ影響力を持つため、高株価の企業が少しの動きで指数に大きな影響を与えることがあります。
これは、株価の高い企業が指数に過度に影響する可能性があります。
◆まとめ
「時価総額加重型」は企業の規模に応じて影響を反映し、「株価平均型」はすべての企業に均等な影響を与えます。
このため、時価総額加重型は市場全体の動向をより正確に示すことが一般的です。
参考サイト
「時価総額加重型」と「株価平均型」の特徴について教えてください。
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